Exhibition:2021.11.26

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カニエ・ナハ×北條知子「抽象の庭にて(その中間領域において像をなすための即興)」

soco1010では、詩人のカニエ・ナハ、サウンドアーティストの北條知子による展覧会「抽象の庭にて(その中間領域において像をなすための即興)」を開催します。
本展では、さいたま国際芸術祭2020「I can speak」展において実施したパフォーマンス作品「岬にてー時の足踏みを把握する」での試みから次の一歩を踏み出す新作を発表。会期中、会場内の庭で行われるアーティストと鑑賞者の抽象的な対話を通じて、作品化を試みます。

展覧会概要
日程|2021.11.26 [金] – 2021.11.28 [日]
時間|14:00 – 20:00
会場|soco1010:東京都足立区千住橋戸町22-48 (千住大橋駅徒歩3分)
入場|事前予約制・500円
事前予約はこちらから:https://airrsv.net/asakarayoru/calendar
※ご予約時間:各日/14時〜、16時〜、18時〜、各回1時間程度の入れ替え制となります。
※アーティストと来場者の対話の時間を設け、作品化します。来場者の声などが記録され、アーティストの作品となるため、受付時に肖像権等の確認をさせていただきます。

参加アーティスト|カニエ・ナハ(詩人)、北條知子(サウンドアーティスト)
企画|戸塚愛美
制作協力|田草川紘一(soco1010)
主催|朝から夜
お問い合わせ|all.time.asakarayoru@gmail.com

※会期中のカフェの営業はいたしません。
※開催時間中に換気・消毒作業を行う場合がございます。ご了承ください。

ー対話の庭、像をなすための即興的試奏

「少しずつ以前のような日常を取り戻している。」2021年11月現在において夕方のニュースは未曾有のパンデミック禍の日常をこのように表現した。コロナ禍以降の日常に慣れ、あるいは、その前の状態に揺れ戻りつつある今日において、コロナ禍で前景化したはずの諸問題は日常の喧騒によって再び奥へと追いやられているのか。

本展では、鑑賞者の参加を求める。抽象絵画・彫刻よりもはるかに具体的に、しかし明確な結論を導かないまま、鑑賞者との対話から生み出される曖昧な尺度を利用し作品化していく。

具体的な対話事項を示した庭の事例は下記となる。

・保管について、私たちが倉庫であるときそれを全うする方法について語り合うための抽象的な庭。

・音楽について、会話がそれであるとき楽器を傷つけないように語り合うための抽象的な庭。

・分断について、他との間のそれでなく自らの内のそれについて他と語り合うための抽象的な庭。

明とも暗ともつかない曖昧さを内包し、なるべく簡便化された情報設定の中で立ち上がる、世界へのまなざしの尺度を検証する。
とりとめのない庭は、日常の地続きでありながら、試みでもあり、企てでもありつつ、生成でもあるような。気分。

カニエ・ナハ|Naha・Kanie

詩人。2010年「ユリイカの新人」としてデビュー。2015年、第4回エルスール財団新人賞〈現代詩部門〉。2016年、詩集『用意された食卓』(私家版、のちに青土社)で第21回中原中也賞。その他の詩集に『馬引く男』(2016年)、『IC』(2017年)、『なりたての寡婦』(2018年)、『CT』(2020年)、『九月十月十一月』(2020年)、『メノト』(2021年)など。2017年、NHK BSプレミアムのドラマ『朗読屋』に出演、東京都現代美術館の企画展「MOTサテライト」に出品。2018年は米アイオワ大学、フィンランド「ラハティ・ポエトリー・マラソン2018」で詩の朗読やパフォーマンスを行う。2019年、日韓詩人交流会(韓国、大邱)に招聘・参加。2019年~東京藝術大学大学院映像研究科主催RAM Associationフェローメンバー。2020年「さいたま国際芸術祭2020」(さいたま市)、「MIND TRAIL 奥大和」(奈良県)に出品、「謳う建築」(WHAT)企画協力・出品。2021年「書物の在る処」(中原中也記念館)監修・出品。2020年4月~読売新聞「詩を遊ぶ」連載中。装丁、パフォーマンス、エッセイ・書評等、〈詩〉を軸に様々な活動を行っている。
https://nahakanie.wixsite.com/kanienaha-web/

北條知子|Tomoko Hojo

Photo:rikiya nakamura 

画像提供:トーキョーアーツアンドスペース     

Photo courtesy of:Tokyo Arts and Space

実験的な音、音楽、パフォーマンスの間の流動性において活動するアーティスト。近年は歴史的に沈黙させられてきた(女性の)声を可聴化するというテーマのもと、オノ・ヨーコにかんするプロジェクトをロンドン、東京で展開している。個人での活動のほか、「Hojo+Kraft」としてスイス出身の音楽家のラヘル・クラフトとともに、個々人の私的で隠された音と場所との関係を探るプロジェクトをおこなう。近年の主な活動に、アルバム「Shinonome」(LINEレーベル、ロスアンジェルス、2020)、パフォーマンス「Hover Over Man and Woman」(クンストクアティア・ベタニエン、ベルリン、2020)、個展「声をひそめて」(TOKAS本郷、東京、2019)、パフォーマンス「My Place/My Sounds」(京都芸術センター、2019)、個展「Lost and Found」(Koltona、スロバキア 、2018)、個展「Unfinished Descriptions」(Hundred Years Gallery、ロンドン、2018)など。2019年アジアン・カルチュラル・カウンシル ニューヨークフェローシップ、2017年ポーラ美術振興財団 若手芸術家在外研修生。2017-2018年ロンドン芸術大学ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションCRiSAP客員研究員。
https://tomokohojo.net/

▼下記事項をご確認の上ご来場いただきますようお願いいたします。

※会場に駐車場のご用意はございません。公共交通機関、もしくは周辺のパーキングをご利用ください。
※内容は予告なく変更する可能性がございます。ご了承ください。
※予告なく会期直前、もしくは会期中の延期・中止の可能性がございます。ご了承ください。

▼新型コロナウイルスの感染予防の観点より 、ご来場に際してご協力お願いいたします。
※マスクの着用 、手指の消毒 、少人数でのご来場をお願いいたします。

▼下記に該当される方につきましてはご来場をお控えいただきますようお願いいたします。
※体調にご不安のある方(発熱、咳、倦怠感、等の症状等)のご来場はご遠慮下さい。
※過去2週間以内に発熱や感冒症状があった方。
※過去2週間以内感染が拡大している地域への訪問歴がある方。